現在のページ:
ホーム
> 健康診断・検査
> がん検診
> 乳がん
> 乳がん検診の内容と解説

健康診断・検査がん検診一覧へ がん検診について

乳がん検診の内容と解説

 乳房X線検診車

▲検診車内部
▲検診車内部

乳房X線検診車
▲検診車外観

 

検診内容の解説

 乳房X線(マンモグラフィ)検査

乳房X線(マンモグラフィ)検査

乳房を左右片方ずつ,専用の板で挟んで,乳房を平らにして撮影します(これを圧迫といいます)。圧迫により,乳房内部の様子を鮮明に写し出すことができ,さらに,放射線被ばく線量を少なくすることができます。圧迫の際に痛みを伴うことがありますが,痛みの感じ方は人によって異なります。検査全体は5〜10分程度かかりますが,圧迫をしている時間は数十秒です。生理前の1週間を避けると痛みが少ないようです。無理な圧迫は行いませんので,我慢できないほどの痛みがあるときは遠慮しないで申し出ください。また,乳房の大小にかかわらず,撮影は可能です。マンモグラフィにより,視触診ではわからない早期がんの発見が可能になります。マンモグラフィで発見される乳がんの約70%は早期がんのため,乳房温存手術の適応条件が高まります。

図2
▲撮影方向の例

撮影は 1方向(2枚)撮影を基本とし,40歳代の方には2方向(4枚)撮影を行います。1方向撮影は,MLO(内外斜位方向)撮影と呼ばれ,図1のように,斜め上から乳房をはさんで撮影します。この撮影方法は乳房の全体を一番広く画像にすることができます。一方の2方向撮影は,MLO撮影とCC(頭尾方向)撮影を行います。CC撮影は図2のように,上から乳房をはさんで撮影します。この撮影法はMLOを補充する撮影法で,MLO撮影では画像にしづらい乳房内側を画像にすることができます。

マンモグラフィ検診施設画像認定施設

当協会は日本乳がん検診精度管理中央機構(※)が認定する「マンモグラフィ検診施設画像認定施設」となっています。
この認定は,マンモグラフィ検診の精度を高め,それを維持するために撮影装置や実際に撮影された写真,撮影に要したX線量などを評価し,検診に必要とされる基準を全て満たした高いレベルの施設だけを認定施設としています。

日本乳がん検診精度管理中央機構(精中機構)とは
精中機構は,日本乳癌検診学会が中心となり,関連6学会(日本乳癌検診学会,日本乳癌学会,日本産婦人科学会,日本医学放射線学会,日本放射線技術学会,日本医学物理学会)から推薦された委員で構成され,検診の精度管理について検討し,その管理運営を行っています。

 

検診マンモグラフィ読影認定医師

精中機構が医師に与える認定です。乳がんの診断能力が高い医師という証明です。100症例の読影試験があり,高いレベルの医師だけが認定されます。当協会では,この認定を受けた国内でも指導的立場にある医師が読影しています。

 

検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師

精中機構が診療放射線技師に与える認定です。当協会では,この認定を受けた女性診療放射線技師が撮影を行っています。この認定は,撮影機器のことをよく理解し,被ばくを極力おさえ高画質のマンモグラフィを撮影できる技師という証明です。筆記試験と40症例の読影試験があり,マンモグラフィに必要な知識と技術がある技師だけが認定されます。

 

 乳房超音波(エコー)検査

超音波画像
▲超音波画像

マンモグラフィは正確な検査ですが,乳腺組織の発達した閉経前の女性の場合には,小さな影が見にくくなる場合があります。一方,エコー検査は乳腺の発達している若い女性に向いています。
エコー検査はプローブという器具を用いて乳房に超音波を当て,乳房内から跳ね返ってくる反射波を画像化しながら,同時に観察します。しこりの有無やその形・大きさなどを確認できますが,微細石灰化を発見することは困難です。
検査実施者が適切に撮影し,画像処理等を施して,読影に最適と思われる画像を記録します。

 

当協会検診への取り組みについて

 

検診の日程

受診項目など詳しい情報は,お住まいの市町村にお問合せください。
実施場所,日時については,こちらをご覧ください。