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がんを早期に発見するため、先送りせずがん検診を受けましょう

 けんこうリンクが茨城県支部を務める日本対がん協会は、がん関連3学会(日本癌学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会)と協力し、がんの診断数などに関する初の全国調査を行いました。

 今回の調査で回答があった105施設では、2020年の「がん診断件数」は80,660件で、2019年の88,814件に比べて8,154件も減少しており(減少率9.2%)、治療数(外科的、鏡視下的)も減っていることが分かりました。

 また、5つのがん種におけるⅠ期(※1)の診断数でも、2020年は2019年に比べて全てのがん種で減少(※2)していることから、今後、早期発見されるはずだったがんが、進行がんとなって発見されることが増えるとともに、がんの死亡率が上昇することが予測されます。

※1 がんの臨床病期(ステージ)はⅠ期からⅣ期の4段階に分かれ、Ⅰ期は早期、Ⅳ期は最も進行している状態(がん種によっては0期(早期)を含む5段階)となります。

※2 【Ⅰ期のがん診断数(2019年⇒2020年)】

◇ 胃がん   12,407件⇒10,251件(減少率17.4%)

◇ 大腸がん   5,732件⇒4,933件(減少率13.9%)

◇ 乳がん    8,257件⇒7,458件(減少率9.7%)

◇ 肺がん    8,628件⇒8,132件(減少率5.7%)

◇ 子宮頸がん  1,177件⇒1,137件(減少率3.4%)

 けんこうリンクが2020年度に実施したがん検診では、コロナ禍の影響前(2019年度)に比べると受診者が25万人も減少しており(減少率約40%)、この受診者の大幅な減少が上述の「がん診断件数」の減少に大きく影響していることが考えられます。なお、受診者数は2021年度になっても回復には至っておらず、引き続き「がん診断件数」が減少傾向となることが予想されます。

 がんは、1~2cmぐらいの大きさで発見できれば9割近くが治りますが、この早期がんでいる期間は1~2年程度しかないため、これまでがん検診を定期的に受けていた方が受診を控えてしまうと、本来なら早期に見つかったはずのがんを進行させてしまう恐れがあります。

 国内では新型コロナの新たな変異株「オミクロン株」の感染に危機感が募っており、今後、感染に備えて外出を控えようとお考えの方もいらっしゃると思いますが、検診は不要不急の外出には当たりませんので、がんの早期発見・早期治療のため、先送りなどせずにがん検診を受けましょう。

■ けんこうリンクにおける健診会場の新型コロナウイルス感染症対策について

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2021.12.15 更新